(写真はなんとなくで載せました。)
スバル=青文字
レム=赤文字
『諦めるのだって簡単なんかじゃなかった。戦おうって、どうにかしてやろうって、そう思う方がずっと楽だったよ!』
『だけど、どうにもならないんだよ!…道がどこにもないんだ!』
『諦める道にしか続いてないんだ!』
『スバルくん』
『諦めるのは簡単です。でも、スバルくんには似合わない。』
『お前に…俺のなにが!!お前に俺の何がわかるって言うんだ!?』
逆ギレ?とも取れるように自暴自棄になります。
『俺はこの程度の男なんだよ!力なんてないのに望みは高くて、知恵もないくせに夢ばかり見てて、できることなんてないのに無駄に足掻いて!』
『俺は…ッ俺は、俺が大嫌いだよ!!』
『ただ俺は、何もやっていないわけじゃないんだって、努力しているんだって、そうやってわかりやすいポーズを取って自分を正当化してただけだ』
『俺の根っこは自分可愛さで人の目ばっかり気にしてるような、小さくて卑怯で薄汚い俺の根っこは何も!何も変わらねぇ!』
『…本当はわかってたさ、全部俺が悪いんだってことぐらい。』
『レムは知っています』
『スバルくんがどんなに先の見えない暗闇の中でも、手を伸ばしてくれる勇気がある人だってことを』
ここで、レムがスバルくんのいいところを話します。
するとスバルくんは…
『そんなものはまやかしだ…!お前はわかってないだけだ!自分のことは自分が一番よくわかってる!』
レムも声を荒げます。
『スバルくんは自分のことしか知らない!!』
『レムが見ているスバルくんのことを、スバルくんがどれだけ知っているんですか!?』
『どうして…そんなに、俺を…』
『俺は弱くてちっぽけで…逃げて…前のときも同じで逃げて…それでもどうして…』
『あの薄暗い森で、自分のこともわからなくなった世界でただ暴れ回ることしか考えられなかったレムを助けにきてくれたこと…』
『あの瞬間に、あの朝に、レムがどれだけ救われたのか。レムがどんなに嬉しかったのかきっとスバルくんにだってわかりません!』
『だからレムは信じています。どんなに辛い苦しいことがあってスバルくんが負けそうになってしまっても』
『世界中の誰もスバルくんを信じなくなって、スバルくん自身も自分のことが信じられなくなったとしても…レムは、信じています』
『誰にも期待されちゃいない。誰も俺を信じちゃいない。…俺は、俺が大嫌いだ』
『レムは、スバルくんを愛しています』
『…俺なんかが…いいのか…?』
『スバルくんがいいんです。スバルくんじゃなきゃ、嫌なんです』
『空っぽで何もなくてそんな自分が許せないなら、今ここから始めましょう』
『なにを…』
『レムの止まっていた時間をスバルくんが動かしてくれたみたいに、スバルくんが止まっていると思っていた時間を今、動かすんです。』
『ここから始めましょう。一から…いいえ、ゼロから!』
『ひとりで歩くのが大変ならレムが支えます。荷物を分け合ってお互いに支え合いながら歩こう、あの朝にそう言ってくれましたよね?』
『かっこいいところを見せてください。スバルくん』
『辛くて苦しい未来があの子を襲うんなら、みんなで笑っていられる未来に連れ出してやりたい!』